歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#13 Paihia to 172.7km (35)

夜中3時頃、同室の子が帰ってきました。ずっと小声で話しているのでだんだん目が覚めてきたのですが、どうやら私の下のベッドに男の子を連れ込んでいます。お酒臭いし、冷たい手だね、とかクスクス話しているので怒りが沸いてきて、話すなら外に出て、しかも女子ドミに男の子を連れ込むべきじゃないでしょ!と言ったら沈黙だったので、聞いてるの?とキツく言ったらyesと返ってきました。携帯を見るとまだ3時半!男の子は4時頃に出て行ったのですが、しばらく寝付けませんでした(泣)

6時半に起床。キッチンでカフェラテとりんごとパンの朝ごはん。オーナーのアンディに昨夜のことを報告して出発です。


今日はまず渡し船が出るオプアというところまで海岸沿いのトレイルを6キロ歩きます。朝7時半に出発。早くからビーチにいたおじさんに、good morning crazyと声をかけられます。遊歩道の始まりがいきなり岩礁だったので、潮は大丈夫かなぁとわちゃわちゃしていたら、親切にそこで合ってるよと道を教えてくれました。フィヨルドみたいになった湾に朝もやがかかって綺麗です。森の中の軽いアップダウンや海の景色が良い感じな細いトレイルで、気分が良くなって歌をうたいながら歩きました。


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オプアからの渡し船はたったの1ドルです。


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対岸のオキアトに1分くらいで渡ると、長い21キロの道路&砂利道歩きです。暑いなかとぼとぼ歩いていると、車が停まり、助手席からピンクの髪のかわいいおばさん、ジョーイが降りてきました。自分もTAを歩いたことがあると丁寧に名乗ってくれて、途中まで乗せていってくれるとのこと。ヒッチハイクはしないと決めているのでお礼を言って断ったのですが、荷物も重いしモヤモヤし始めます。公式ルートが水路なら、迂回ルートである陸路はヒッチハイクしてもいいのかな〜なんて。何度も休憩をしながらとぼとぼ歩いていると、また1台停まってくれました。レンタカーで旅行中の親切そうなお兄さん。あと2キロだからとお礼を言って断りました。私の先を歩いていたサンとスーヨンは誰にも声をかけられなかったというので、女性の一人歩きは心配されるのかも。最近オークランドの近くのトレイルで一人歩きをしていた女性が襲われる事件が2回あり、犯人はまだ捕まっていません……。

イカレという小さな集落(水路との合流地点)に3時過ぎについたので、8キロ先の無料のキャンプ場を目指すことにしました。この先は川歩きもあるので時間的にぎりぎりだと思うと、猛スピードモードになってサンとスーヨンを風のように追い越します。いよいよ川に入るというところで二人も追いついてきました。トレイルはこっちだ!という意見がなかなかそろいませんが、暗くなってきて一人は不安なので、ついていくことにしました。結論としては川の中を4キロ歩いて、川沿いにあるキャンプ場を目指せば良かったのですが、土手に上がるTAマークに従った瞬間、足場の悪いジャングルのような森で迷ってしまい、みんなで混乱に陥りました(笑)川→森→川→森……と森に入って迷うたびに川に引き返すアホさ。みんなguthookというアプリばかり見ていたのですが、TAアプリの等高線を見ると川に沿えばいいのは一目瞭然だし、トレイルノートにも川を4キロ歩けと書いてあります。雨が降り始めてますます暗くなるし、川の中は早く進めないし、サンとスーヨンは韓国語でまくしたてているし(そう聞こえる)、二人が何を言ってるか全然分からないし、みんな焦りモードでした。でも、この上流に向かう川歩き、とっても綺麗でした。


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DOCのキャンプ場につくと、90mileビーチから一緒のトーマス&エディ、ラエテアフォレストから一緒のティース&マリーンなどなど顔なじみのハイカー。ティースが焚き火をおこしてくれて、火を囲みました。良き!


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今日は35キロくらい歩いてお腹がペコペコだったので、ゆで卵、玄米とマッシュルームスープとカレー粉のリゾット、ツナ、りんごを食べました。

疲れていたのでテントに入ってすぐ10時に就寝。