歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

TA2023 DAY18 Birchwood station to Merriview hut (23)

夜から朝にかけて風のついた雨だった。目が覚めるたびに雨漏りがポタポタ聞こえて、左の足首が熱をもって痛かった。

起きた時の気分は落ち込んでいて、このまま進んで歩けなくなったらどうしようとか、休むとしたら膝のときのように数日かかるんじゃないかとか、ポールに20ドル返すためにも次に進まなきゃとか。

ポールとモニカは今日のセクションを歩いたら、トレイルから8kmくらい離れたOtautauというマチに行くそうなので、私もマチに出てトレイルに戻ってくることに。Birchwood stationを出て数キロはじゃり道です。歩き始めは痛かったけど、そのうち分からなくなってきた。

すぐに牧場の中に入ります。朝からじゃぶじゃぶ。

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今日1番の急登!カルフォルニアからのケビンが後ろからやってきて颯爽と登っていきました。振り返るとこんな感じ。
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傾斜がきついだけでそんなに長くは登らないのですが、登り終えると牧場を出て、植林地の中の作業路を歩きます。薄暗い森のなかに、赤く白く光を放つものがたーくさん。ベニテングダケ、1000本以上あったと思う!
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トレイルは作業路から保護区域に入り、森は素敵な感じに。今日はパラパラ雨も降るけど、太陽が出てる時間もわりとあって、悪くないお天気です。
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もう少しで森から出る、というところでまた植林地に戻ります。枯れてるように見えるマツたち。。。

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ついに道路に出て、じゃり道を延々と歩きます。周りは牧場で、次の曲がり角まで2kmとか!空も広くて、向こうは晴れているのに頭の上の雨雲からパラパラ降ってきたり。
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本当のテアラロアはまたTakitimu forestに入るのですが、伐採作業中なのでここ数年は?道路を迂回するルートを歩きます。大きな丸太を積んだトラックが何度も行きかっていました。

15時頃、Otautauとの分岐に来てヒッチハイク開始。今日は風が冷たくて寒いのに全然止まってもらえません。2-30分経って、どうしよう、、、やめようかな、、、と思い始めたとき、NZに来て何年も経つスリランカの男の人が拾ってくれました。日産の車で、ナビの言語設定を聞かれたけど、見つけられなかった!

Otautauのミニスーパーの近くで下ろしてもらうやいなや、車がバックして近づいてきて、どこにいくの?乗せていくよ?と。今着いたばかりでスーパーで買い物するのと伝えたら、待ってるからカバン後ろに置きなよ、と。怪しい人かなと思いつつ、急いでお金下ろして急いで買い物して車に乗ると、チリのカタリーナ、自分も最初はワーホリで来たから、最初が大変なのは良くわかるの、助け合わないとね、どこ行くの?多分帰り道、そうじゃなくても大丈夫、トゥアタペレで泊まるとこ困ったら連絡ちょうだい、と、こっちが押されるくらいの溢れんばかりの優しさです。何が起きているか分からず、ありがとうとしか言えない私。ポールにお金渡す機会またあるよね、と信じてカタリーナに今夜の宿、Merriview hutまで送ってもらいました(ごめんポール、、、)。

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Merriview hutも昨日の宿と同じく、ハイカーのために提供されている小屋です。ぼっとんトイレ、飲める水、小屋内には5人分のマットレス、たくさんのテントスペースがあり、小屋は15ドル、テントは10ドルです。スーパーで買ったリンゴとクッキー、ラーメンで晩御飯。

ケビンも同じところ(足首のスジ)にテーピングしていて、足裏とふくらはぎと太もものマッサージが効くよ!と。明日は泥沼で悪名なlongwood forestに入ります。テアラロア最後の森を2日かけて歩いたら、マチに出て2日はほとんど道路とビーチ歩き。ブラフまであと4日!