6時半に起床。よく眠れました。タラルア後、寝袋が臭い気がします（笑）
昨日濡れタオルで上半身しか拭かなかったので、ペットボトルを使ってキャンプの隅で下半身を洗濯。朝ごはんはフリーズドライの豚汁と、インスタントカフェモカ、最後のクロワッサンです。
南島のサンドフライの酷さは聞いてたけれど、朝ごはんを食べようとしているとうじゃうじゃ集まってきました。思わずテントに避難。テントの中でご飯を食べるのは好きじゃないけど仕方ありません。
昨日の到着が遅かったし、今日は23キロ先のキャンプ場が目的地なのでのんびり8時半にスタート。最近休憩グセがついて、ゆっくり歩いて6時くらいにゴールできればいいかなって感じです。写真右上のCamp Bayから左下のCowshedまで、ご覧の通り尾根沿い歩きの1日です。
尾根に上がると電波が入り、静岡のおばあちゃんから、マリコ生きてるか？！とラインが入っていました（笑）大晦日に連絡もらって、そのあとデング熱が流行っているから絶対蚊に咬まれるなと無理難題なラインがきて、返事を忘れていました。好奇心旺盛で学習意欲が半端なくて私より何倍もエネルギッシュなおばあちゃんには脱帽です。人生の寄り道ばかりしていた子供の私はまともな大人になれないなんて言わせてしまったけれど、（あれ？確かにまともな大人になってない気がする…笑。おばあちゃんアタリ？）、最近は丸くなったのか諦めたのか、仕事を辞めてトレイルを歩きにきたことに対して、応援するよって驚きな言葉をもらいました。
クイーン・シャーロット・トラックを歩くには25ドルのパスを買わないといけません。観光案内所や水上タクシーの会社でも購入できます。ここからはパスが必要な区間。誰もチェックする人はいないのですが、パスを見えるところにつけてください、という看板があちこちにあります。通行料はトレイルメンテナンスやベンチやテーブル、トイレ、土地の賃料？に使われると書かれていました。確かにトイレはめちゃくちゃ綺麗、洗剤の清潔なニオイ、トイレットペーパー付き！ベンチもここぞというところにちゃんとあります。
私有地を通るので、境界線を示す？看板も面白いです。
トレイルから500mほど寄り道したところにEatwell lookoutという展望台があったのでザックを置いて行ってみることに。何にも見えませんでしたが、クイーン・シャーロット・トラックの成り立ちについて知ることができました（笑）このEatwell家のおじいちゃんがトレイルの祖父と言われているそうです。はみ出たTシャツがかわいい。馬車道として使われていた道をベースに、トレイルを整備。他の土地所有者も巻き込み、1991年にオープン。私と同い年です。
今日もギラギラ太陽で汗がダラダラです。最近は1.5Lのペットボトルと600mlのボトルしか持っていないので、こんな暑い日は水場がないと水が足りなくなります。尾根沿いのDOCのBay of Many Coves Campsiteにつくと、タンクに水があったので少し頂戴しました。昼寝でもしようかなと思っているとニューヨークからのTAハイカーが二人やってきました。ジャレッド&キース。二人とも南島からTAを始めるそうです。北島どうだった？と言われて、良かったよ！とは即答できない私。あ〜…と間があったのを笑われてしまいました。総括するならば、良いセクションもあったけど、たくさんの道路歩きと、トレイルとは言えないトレイル歩きが辛かった、でしょうか（笑）TAを始める友達がいたら、南島から始めるのもありとアドバイスするかもしれません。スルーハイクにこだわらないなら、お金も時間も節約できるし。ジャレッドのベースウェイトは5キロ！ウィスキーを飲みながら歩いているようです（笑）
Bay of Many Cavesの眺め。
昼寝は諦めて、次のDOCのBlack Rock Campsiteまでてくてく歩き、15時頃に遅いお昼ごはん。雑穀バーを食べているとまたジャレッド&キースがやってきました。今度は差し出されたウィスキーを一口頂戴（笑）二人ともここで泊まるようです。尾根なので眺めがとても良いのですが、20kmも歩いていない私は先に進みます。
Timberトレイルと同じく、整備されきったトレイルでは多少のアップダウンがあっても傘が使えるので便利です。日差しをブロックしながらてくてく歩き、5時過ぎ、Cowshed Bay Campsiteに到着。真新しいDOCのキャンプ場で、水シャワーもあります。
シャワーを浴びて、服を手洗いし、テントを張って、布海苔入りラーメンを食べ、カフェモカを飲みます。TAハイカーはアントワン、南島から始めたフランス人カップル。スイスからお姉さんがきてクイーンシャーロットトラックを歩いているウェリントン在住のイリアとそのお姉さん。テーブルが一つしかないので定員オーバー気味で、アントワンはベンチに、私は綺麗な地べたに座りました。
歩いてすぐのビーチは電波良好。座ってブログを書き書き。夕日は見えませんが、空がきれい。
ただ、大量のサンドフライです。タイツの上から咬まれてしまいました（泣）そして、キャンパーからお金を回収しにきたおばさんもやってきました（笑）テントを一つ一つまわって、ビーチにいる人も一人一人まわって、大変だなぁ。施設が新しいからか、15ドルと高めです（ホットシャワーもキッチンもあるホリデーパークと同じ値段なんて納得できない……）。普段は回収なんか来ないのに、ここは道路沿いで利用者が多いからでしょうか。
日も暮れ、テントにもどり、この先待っているリッチモンド山脈についてブログやトレイルノートを読んでいると12時近くなっていました。就寝！
