歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#116 Herper village campsite to Methven (27)

7時に起床。今日の目的地は27キロ先のラカイア川。トレイルはそこで一度終わり、対岸からまた始まります。川を渡るハイカーもいるようですが、危険すぎるので道路を60kmくらい迂回するよう推奨されています。

ちなみに、ラカイア川にたどり着くところは発電所と数軒の家があるだけの行き止まり。なるべく早く着いてヒッチハイクの可能性を高めるか、35ドルのシャトルバス(個人タクシー的な?)を手配するようトレイルノートに書いてあります。

8時に出発!虹が出ています。幸先良い〜(笑)

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昨日歩いてきたほうが見えます。雲が多いけど雨は降らない予報。f:id:mariko_sugiyama:20200229073036j:image

今日はほぼずっと未舗装の道路歩きです。こんな看板が。先をいくマティアス&リア、アレックス。
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羊や牛が見つめてきます。
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4キロほど歩いたところで、一番最初にキャンプ場を出発していたイザベラが道路に座り込んでいました。どうやら、一晩中吐いていて、歩き始めてもまた吐いてしまったみたい。残念ながら誰も薬を持っていません。しかも携帯の電波もない。キャンプ場に戻って電力会社か誰かに電話を借りるか、ライドをもらったほうが良いということになり、一人で戻っていきました。心配だけどどうしようもありません!

今日は27キロなので1時間に4キロ歩いて、3-4時にはラカイア川に着きたいです。2番目にキャンプ場を出発したのに、結局みんなに追い越され、一人てくてく。平坦な砂利道や道路では足の長さやストロークのパワーの違いか、全くついていけません。景色はつねにとっても綺麗!
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お昼休憩をとっていたクレアとミリアムに追いついて、一緒に歩きます。ものすっごい強風にあおられ、よろめく私達。ラッキーなことに追い風です♪残り10キロになり、クレアがヒッチハイクに成功。まだ時間もあるし、疲れてないし、私は歩くことにしたのですが、この決断は後悔することに(笑)

残り6キロになり、コーリッジ湖に出ました。強風で白波がたっています。

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トレイルは4キロほど放牧地の中を通ります。トゲトゲの藪や、湿地や、羊の糞だらけな悪路で、少しイラッとします。クレアと一緒に乗れば良かったと思い始めました。
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放牧地をぬけると、ラカイア川が見えました。写真でも見えるかな?川幅は1キロくらいあり、何本もの川がいくつも交わっていて、Braided river(みつ編みのような川?)と表現されています。f:id:mariko_sugiyama:20200229073330j:imagef:id:mariko_sugiyama:20200229073346j:image

トレイルの終わりが近づくにつれ、車を見なくなりました。判断間違ったかな…と思いながら4時頃にトレイルの終わりにつくと、もう2時間以上ヒッチハイクにトライしているアレックスがいました。その間、たった3台しか通らなかったといいます。アダム&ベアトリス&ローラは木の下で順番待ち。

あまりにもアホらしいので、6キロ先の交差点を目指すことにしました。30分ほどてくてく歩いていると、チェコからの夫婦が、3キロ先までだけど…と乗せてくれました!交差点で降ろされ、6キロ歩いてきたミリアムと合流。車通り、全くなし。どこまで歩くんだろうか…と思いながら歩き始めると、ドイツのカップルが拾ってくれました。国道まで辿り着ければもう安心です。最後はミリアムが仕留めた地元のおっちゃんがメスベンまで連れて行ってくれました。空のビール瓶があったし、私達を下ろすなりトランクから二本取り出したから飲酒運転だったのかも(笑)

メスベンに着いて、キャンプ場に。TAハイカー割引があり、キャビンは25ドルです。1人用キャビン、ダブルベッドと二段ベッドの2部屋ある2〜3人用キャビン(キッチンやソファ、テーブル着きで良い感じ)があります。ミリアムのおしゃべりを聞くのにかなりエネルギーを吸い取られていたので、アレックスとササッとチェックインしたのですが、もちろんミリアムもキャビンに泊まりたくて、3人でシェアすることに。見知らぬ人からたくさん親切にされているのに、一緒に歩いてきた友達にでさえひどい態度な心の狭い自分が嫌になります(笑)

TAハイカーがいっぱいいすぎて、静かな時間があまりありません。ここ数日はハットも満員で特にそうでした。マチに出て、バーでアップルサイダー、タイ料理レストランで食べ放題(28ドル、おすすめ!)、お腹いっぱいでキャンプ場に戻りました。明日はゼロデーなので、何も考えずベッドにもぐりこみました。