歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#29 Drury to Mercer (35)

6時に起床。

昨日テントを張るときからなんだか臭いなぁと思っていたのですが、朝起きて身支度していると答えが解りました。テント場は2匹の犬のトイレ場でもあり、あちこちにほやほやのうんちが(笑)ロバートがしれっとスコップで柵の向こうに捨てていました。昨日は暗くて気づかなかったけど、サンダルを見るとベッタリ(泣)牛や羊の糞と違って臭いです(泣)ロバートに面と向かって言えなかったけど、犬のトイレ場と分かっているのに、ちょっとひどいと思います。

8時に出発。景色も何もない道路歩きです。なんとか9キロ進んだところで休憩。ペースは良いのですが、歩く気がすっかり無くなってしまいました。追いついたサンに、ヒッチハイクしたら、ヒッチハイカーだから。我々はハイカーだから。歩き続けたら着くから、と言われて少し歩く気になりましたが、まだ25キロくらい残っています。大きく迂回しているルートを見つめに見つめ、近道してしまうことにしました。MTAルート(Mariko's Te Araroa)はウィリアム山の麓の牧草地の中を抜ける道路。車通りはほぼ無く、農家の庭先の広めな芝のうえを歩ける上、小高くなっているので眺望も良し!TA、ルート変えるべきなんじゃないか……(笑)

新興住宅地に辿り着くと、突然雨が激しく降り始めました。公園の大きな木の下で雨宿り。

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風もついてきて、殴りつけるようなひどい雨です。30分くらい待って歩き始めると、また降り始めました。ちょうどプケノという小さな街につき、子供や観光客やローカルで賑わっている商店がいくつか並んでいました。

ハンバーガーとフライを食べていると、みんなアイスクリームを注文していきます。巨大なシングルが2ドル、ダブルが3ドルです。服が濡れていて少し寒かったのですがパッションフルーツのアイスを食べました。食べ終わる頃に太陽が出てきました。歩き始めると暑くなり、ダブルにすれば良かったなぁなんて。

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トレイルに戻り、トレイルエンジェルの家に向かって歩いていると、先に着いたサンから、Mercerに着いたけどサンドラは見当たない、違う人に10ドルで泊まれると言われたけど、とりあえず待っていると連絡がありました。Mercerにつくと、ロックのかかったフェンスの向こうにサンと何だか雰囲気の良くない夫婦がいます。ロックを開けるからとりあえず中に入ってと言われるのを断りながら、サンドラと連絡をとったからここには泊まりませんと伝えました。サンドラの住所は知っているの?と聞かれ、サンにもマリコ知ってるの?と聞かれます。まだはっきり分からないけど、サンドラに聞けばわかるし、この怪しい夫婦の前で知らないことを知られたくありません。逃げるように断ってサンドラの家と思われる場所を目指します。後から逃げてきたサンも、しきりに10ドル10ドルと言われ、断ったら嫌な顔をされたと言っていました。

サンドラは今夜は不在ですが明日の朝には帰ってくるみたいです。庭先にテントを張らせてもらいます。メールで水の在り処も教えてくれました。

なんだか雰囲気の良くないマチなので、サンと荷物を背負って近くのマックに行き、日が暮れるまで時間を潰すことにしました。8時ころに眠たくなって帰宅、テントを張り、8時半には就寝です。