歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#30 Mercer to Rangiriri (25)

6時に起床。5時過ぎにサンドラからメッセージが入っていました。どうやら出勤前に寄り、寝ている私達を見て置き手紙をしていってくれたようです。直接お礼も言えずに残念。二人分のお礼の10ドルをドアの隙間に挟んでおきました。

玄米とインスタントスープとカレー粉でリゾットの朝ごはん。テントが乾くのを待つ間、マックがある小さなショッピングモールに行ってお湯の出る手洗い場で下着を洗濯。

石鹸で洗って、歩いている間に太陽で乾かして、清潔な下着を身につけるのは大切なことです。特に女性は!!男性に比べて尿道が短いので、雑菌などで簡単に尿路感染してしまいます。感染すると、トイレがものすごぉ〜く、ものすっっっごく近くなります。2週間くらいそれで悩んでいたのですが、水をたくさん飲んで1時間おきにトイレするようにしていたら、ここ数日でだいぶコントロールできるようになってきました。

8時過ぎに出発。昨日の道路歩きがだいぶ辛かったせいか、湿地に生える背丈以上の草の中で迷うのもなんだか楽しいです。そもそも道標なんて無かったのかもしれませんが、すっかりトレイルを見失い、居合わせたハイカー4人がそれぞれ思う方向にバラバラに歩いては、後になんとなく合流する、そんなテアラロアです。

ハイウェイに沿ってしばらく歩いたあとに、ワイカト川に沿う、歩きやすいトレイルに入りました。まだ11時前ですが、お腹が空いてきたので、倒木に座ってお昼にします。ゆったりとした川の流れは見ていて飽きません。

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放牧地の中も通ります。子牛達、かわいい。今日も陽射しが最強で、ご覧の通り牛も日陰に集まっています。私の日傘も活躍しました。

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川沿いのトレイルに戻ると予期せぬ出会いが。ヤギ2匹。私のトレッキングポールに頭をこすりつけてきます(笑)

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いよいよ川沿いの眺めの良いトレイルも終わり、というところで少し高くなって見晴らしが良くなりました。あと11キロくらいあるけど迷わずザックをおろして休憩。ヒツジが点々と見える牧草地が風で波打っています。川の水が綺麗だったら泳いで体を洗いたいところですが、なんだか濁っています。おもわず、タイのメコン川を思い出しました。木は違うし、もっと濁っていた気がするけど。景色が良いところでのんびりするのが幸せです。

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こんな嬉しい水場もありました。フレッシュな水が出るまで60秒出しっぱなしにしろだなんて、贅沢だなぁと思い、最初の60秒は頭にかぶりました(笑)

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ランギリリという小さな町に向かう砂利道を歩いていると、何故か柵の外にヒツジがいました。私に驚いて逃げようとしますが、左に行ったり右に行ったり。どうやって中に入るのか忘れてしまったようです(笑)
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5時前にランギリリに到着。パイ屋さんを営むキャシーが庭先をハイカーに開放してくれています。まずはパイをご馳走になります!12ドルと少し高めですが、美味しいのでオススメ!ミンス、マトン、ステーキ、ターキーと種類もたくさん。

トイレやシャワーは無いので、近くのキレイな公衆トイレで、ペットボトルに水をためながら体を洗いました。ちょっとマナーが悪いかなと思いつつ、昨日も浴びてないし明日も野宿予定なので……。

オークランドからヒッチハイクで追いついたスーヨンとマックスとも合流しました。みんな早々とテントに入って21時には就寝です。

サンがいつものように、明日は何時に起きる?と聞きにきました(笑)分からない、とお決まりの返事をしたあとに、アラームかけなくても眠りが浅くて自然に目が覚めるから、いつもバラバラなの、そういうことだから何時に起きる?って聞かれても分かんないのよって。今日出掛けに、靴紐締めるから30秒待ってくれ!と言われました(笑)あ~あ、サン、私は仕事も辞めて、時間も何も気にせず自由でいたいのに、色々聞かれる度に学校か仕事か軍隊にでもいるような気持ちになります。スーヨンと3人でいると楽しくて、今となってはチームに愛着もわいてしまいました。新しい出会いもあるんだろうけど、なかなか踏み出せずにいます。