5時半にアラームで起床。まだ眠いけど、キッチンで紅茶とチョコマフィンの朝ごはんです。
外を見ると晴れ。重いザックに苦しまないかなという心配と、いよいよトンガリロだ〜という楽しみが混ざった心持ちで宿を出発です。6時半。
観光案内所の近くから遊歩道を歩き始めて30分、道を間違えていたことに気づきました!昇る朝日が綺麗だったのと、目の前に見える山にわくわくして地図を確認していなかったのです。このまま進んでも大きく迂回して登山口ヘ向かう遊歩道に繋がっているのですが、念の為、戻ることにしました。
今日はトンガリロ・アルパイン・クロッシングという横断ルートなのに、トンガリロ・ノーザーン・サーキットという看板を見て、なんだか変だなと思った記憶はあります。手前にあった進むべき遊歩道の看板を通り過ぎていたのでした。
気を取り直して7時半に正しい遊歩道から出発。ここから登山口までの9キロはほぼ平坦で、火山の裾野の背の低い植生の中を歩きます。スタートが遅れてしまった不安から無心になって歩き、2時間で登山口に到着。(DOCの目安は3時間半、TAハイカーのペースは目安よりだいぶ早いはずです)。
ちなみに、遠くから見るトンガリロの山はまるで雌阿寒岳と阿寒富士です(笑)
振り返ると雪をかぶったナルホエ山が見えます。
シャトルバスが到着する登山口につくと、たくさんの観光客。ガイド付のツアーに参加している人や、スニーカーとジーンズで歩いている人もいます。見渡すと50人くらいは目に入るような状態で歩きます。2度目の朝ごはん休憩をとって、10時に登山開始。
溶岩のゴツゴツした野原の中を通り、急な登りを終えると、阿寒富士と雌阿寒岳の真ん中がだだっ広い平地になったようなところを横断。
尾根をあがるとレッド・クレーターに到着。標高は1868mで、この横断コースでは一番高いところです。トンガリロの山頂はマオリの人にとって神聖な場所なので登らないでという看板がありました。
この景色、雌阿寒岳から阿寒富士を見たときと一緒!トンガリロのほうが規模は大きいけど……。天気も良いし、登山道は整備されて歩きやすいのに、なんだかホームシックな気分になりました。
今日のおやつは、ゆで卵のチーズ&サラミのせ、チョコレートビスケット。水は2.7L用意、ちょうど良かったです。山で流れる小川の水は成分的に飲めないそうなので、多めの水をオススメします。
レッド・クレーターの後はズルズルすべる急な下りです。たくさんの観光客がポールもなく苦労しています。私もだいぶ膝に疲れが来ていて、何度か転んでしまいました。
下り終わると鮮やかな色の小さな湖が3つ!みんな景色を楽しんでいます。驚きの自然界の色です。
残すは、ピストンして駐車場まで降りていく道を6キロ。だいぶ疲れていたのですが、遠くの湖や山肌の景色が良いです。またもや、おなじみの風景が。ん?屈斜路湖?和琴半島?同じカルデラ湖だとこんなにも似るんですかね〜?
可愛い花もみつけました。白いのはコケモモみたい。
5時に駐車場に到着。クリスマスを過ごす予定のタウポまでヒッチハイクしようと思っていたけど、だいぶ疲れてボロボロな気分だったので、TAルートを北上してトンガリロ・ホリデーパークまで7キロ歩くことにしました。
6時半に宿に到着。今日は35キロ(朝迷った分も足したら38キロくらい…)、度々の休憩を含めて12時間も歩き続けていました。膝がやばい…タウポの温泉で湯治します!
ちなみに登山中にタウマルヌイでカヌーの予約にトライしていたマックスから電話が!ベルギーのカップルとマックスとスーヨンで30日から川下りです。
タウポで3泊したら、27日にここに戻ってきて、タウマルヌイまでTAルートを北上し、29日に到着、リサプライをして翌日カヌースタート……完璧です。
昨日サンからもらった韓国のインスタント味噌汁にラーメンを入れて晩ごはん、クスクスも作っていると、アメリカ・オレゴンからのTAハイカー、アレックスがやってきました。1日4-50キロ歩いているみたい。しかもストーブなしで冷たいラーメンとクスクスを食べているなんて信じられない。たくさんのハイカーに追いついて追い越していくだけだから、そんなにトレイルの友達もいないんだ。一人になりにきたからいいんだけどねって。なんだか暗い人だな(笑)と思っていたら、意外とおしゃべりが続いて10時になっていました。
テントに戻って就寝。ネットがないのでブログが溜まっていく一方です。