歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#88 Slaty hut to 1863k (4)

7時半に起床。昨日は風がゴーゴー吹いて、ハットがミシミシいっていました。ネズミもいて、ごはんを見つけた様子。たぶん、外で寝ているジャレッドとキースの食料です。ザックの蓋あけっぱなしだったし。自分の食料は寝袋内に確保しておいてひどいけど、外に起こしにいくのも面倒くさいな〜、暗闇の中で人のザックをガサゴソするのもな〜、と朝までなんとか眠り続けました。薪小屋で寝ることにしたキースがネズミの心配をしていて、このハットにはいないんじゃないかなと私が言ったので、じゃザックは中にいれよう、となっていたのです。後でguthook見てたら、ここにはネズミがいるってコメントがありました。申し訳ない(笑)
風が強いけどみんな先に進むようです。昨日天気予報を見たアントワンによると、1日中風が強いので、次のOld man hutまで行って、Mt.Rintulを越えるかどうか様子を見るとのこと。
8時半に出発。Slaty hutから尾根に向かって上がっていきます。

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尾根に出たとたん、ん〜ちょっと怖いけどなんとか進めるかなぁという風。まだ写真をとる余裕はありました。

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Little RintulとMt.Rintulが見えます。(正面のポコってした山と、ポコーってした山)

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そして、急な下りにさしかかったとき、風の当たり具合が変わったのか、飛ばされないように何度か座らないといけないくらいの強い風になりました。森林限界がすぐそこだったので、下に見える木々ゾーンを目指して、怖い怖いと思いながらやっとのこと降りました。アントワンが、私が降りてくるまで心配して見ててくれました。
降りきった私に向かって、well done!woohoo!と言いながらサンダルで軽快に去ってしまったけど、私は風にさらされるAda flatに出る前に、この木々ゾーンの中で安全なスポットを見つけて休むことを考えていました。なんとか風も少し避けれて苔の上のテント一張分のスポットを見つけ、ザックを降ろします。そこらじゅう歩き回ったけど、石がゴツゴツしていたり、狭すぎたりして他にテントを張れそうなところはありません。ここから先、次の山小屋に行くまでは、稜線のがれ場歩きが何箇所かあります。

天気予報を確認すると、今日は1日中時速75km(秒速20mくらい?)とのこと。とりあえずまだ10時なので様子を見ることにしました。ラッキーなことに水は3Lあるのでキャンプも可です。今朝山小屋を出発して、次の水場までこんなに要らないから捨てようかなと頭をよぎったけど、トレーニングになるかなと思って捨てなかったのが幸いです。

テントを張って寝ていると、昨日一つ手前のハットに泊まっていたオーストラリアの男の子がやってきました。スレイティハットに誰もいなかったから自分も歩いてきたけど、そこの稜線やばかった〜と言って座り込んでいます。お昼を食べて、テントを張れる場所を探していたけど、なんとか次の山小屋まで行ってみるとのこと。

太陽が出ていてテントの中は暑いくらい。汗をかきながらウトウト寝ていました。3時頃、風が弱くなった気がして外に出ると、また違うハイカーがやってきました。歩けるけど、時々バランスをとるのが難しいくらいの風だったと言っています。やっぱり弱くなってはいないようです。

行けるなら進みたい気持ちはあるし、みんな進んでいるということは、可能だということなんでしょうが、怖いまま歩きたくありません。やっぱりここで明日の朝まで待つことにします。明日は12-15mくらいの予報です。

景色はとっても綺麗。

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夜になるといつも風が強くなるような気がするので、今夜テントが耐えられるのか?と不安になります。時折ふく強い風にテント全体がしなる感じ。不安になって友達にラインすると、風に注意したテントの張り方情報を送ってくれました。こういうの、緊急時に見るんじゃなくて普段から見とかないとダメですね(笑)

パーマストンノースで泊まったWhio whio hutのWhionaがタラルアの説明をしてくれたときに、役立つ天気予報サイトと風速の見方を教えてくれたのを思い出し、ショートメッセージを送ると、すぐに返事が返ってきました。Norweigian weatherというアプリをダウンロードすると、ピンポイントの地点で、1時間毎の予報が見れるのでおすすめです。ただ、風速はsea levelなので、3倍くらいにしないといけません。sea levelで6-7mだと問題ないはずだけど、怖いと感じ始めるかもね、と。

 明日は早く出発したいので早く寝ようと試みたけど、昼寝のせいかなかなか寝付けません。9時くらいにようやく眠りました。