6時半に起床。昨夜は強烈おじさんがものすごいいびきをかいていて空気が振動していました。わこさんはハットの外にマットレスを持ち出して寝ていました。強い……
ハットのデッキで紅茶とカレークスクスの朝ごはん。TAでは通らないリッチモンドの山々を眺めながら。昨夜は話せなかったわこさんとおしゃべりできて嬉しい!
8時に出発し、まずは目指すのはブロウニングハット。朝の日差しがはいる森歩きが気持ちいいです。
ファンテイルという鳥が50cmくらい先の枝先にとまって尾羽をふりふりしています。近寄ってくるのは、人間が通るときに飛び立つ虫を狙っているためなんだとか。
急に明るくなって山々が見えました。
景色もいいし電波も入るし、2時間半歩きっぱなしだったので座って休憩。まだ10時半だけどお昼ごはんの雑穀バーを3本食べてしまいました。昨日はトレイルノートより早いペースだったのに、今日はそうでもないかもしれない……11時に出発し、残りの5キロを歩き始めました。最後はめちゃくちゃ急な下りに苦労しながら、なんとかブロウニングハットに到着。誰かが石で堰き止めた綺麗な小川があり、汗臭かったTシャツと下着をじゃぶじゃぶ。オレオとナッツをつまんで1時に出発です。
次に目指すのはハケットハット。標識によると1時間と15分で到着するはずたったけど、それ以上かかったような?だんだん暑くなってきて、ハケットハットで座り込んで休憩。3時過ぎに出発です。ここまでは森の中を登ったり降りたりしてきたのですが、ここからはRichmond Alpine Routeと呼ばれる、アルパインの領域に入っていきます。アルパインの定義が何なのか分かりませんが、森林限界より上ってことでしょうか?!
次に目指すのはスターブオールハット。5キロ、標高差800m、トレイルノートによる目安は4時間。川を何度か渡ってから急登が始まるのですが、最後に水浴び!
これから登りで汗かくだろうけど、稜線歩きになると水も無駄遣いできないだろうし。飛び込んで気づいたけど、めちゃくちゃ冷たかった!
6時半にスターブオールハットに到着。眺めが良いです!
ここまでの急登はめちゃくちゃしんどくて、6時までにつけたら次のスレイティハットまで行こうかななんて思っていた自分をバカだと思うほど、やっとのことで歩き終えましたた。
が、しかし、ジャレッドとキースがこれからスレイティハットに行くといいます、、、登りの標高差はたったの300mだよと。今登ってきた800mに比べるとなんてことありません。迷ったけど、一緒に行くことにしました。6時半過ぎに出発、トレイルノートによる目安は2時間半、暗くなったら途中でキャンプだな…。
歩き始めて、やっぱり無理かも、という私に、キースがチームで行けば大丈夫、と。風にさらされる稜線は私が遅れるたびに待ってくれて、3人で進んでいました。
遠くまで、山、山、山、のこの景色、TA初かも〜。夕方の光の感じも好きです。ハットにたどり着かなきゃという焦る気持ちはあるけど、目を奪われるような景色です。
19時半、きつい登りが終わり、森林限界より下に行くところで、北に向かうハイカーがやってきました。これから向かうslaty hutに4人いたから、ベッドが足りないかもね、と聞くと、キースとジャレッドが走り出してあっという間に消えてしまいました。ベッドを確保しにいったのか?そんなひどいことする?一つ私に残すつもりで残りの一つを競争しにいったのか?そんな親切なことする?私はテントでも床でも構わないけど、置いてけぼりにされたくなかった〜。これから森の中で安全だけど、落ちていく太陽に焦りながら1人で歩くのは不安です。チームって言ったの誰よ!と憤りながら、人に頼った私の決断もだめだったなと反省しながら、歩き進めます。
2.5キロくらいのゆるやかな登りをどうにか頑張って、日の入りギリキリの8時半過ぎにスレイティハットに到着。
先についていた二人は、ハットはムシムシしていて臭いから薪小屋で寝ると(笑)9時過ぎにラーメンと昆布茶で晩ごはん。寒いけど、外のベンチテーブルが心地よいです。ハットに入り、10時半には就寝です。
今日最後むちゃしたなぁ……なんとなく行けそうと思ったし、体力も残ってたけど、日が落ちるのに焦りながら歩くのはもうしたくありません。私のヘッドライトは使い物にならないし。でもこのあとのハットの位置やセントアーナードまでの行程を考えると、今日スレイティハットにこれて良かったのです。