歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#120 Manuka hut to Geraldine (16)

6時半に起床。よく眠れませんでした。風が強くてハットが揺れていたのと、3人くらいいびきをかいていたのと、定員6名のハットに8人もいて暑かった〜!

みんな早くからヘッドライトをつけていそいそと身支度をしています。5時までに32キロ先のトレイルの終わりまで歩かないと迎えのシャトルバスに間に合わないからです。

私も8時に出発。風が強い!煽られます。f:id:mariko_sugiyama:20200308093547j:image
小さな湖からグースらしき鳥が飛び立ち、遠くからやってきたV字の群れと合流、コーコー鳴きながら遠くへ飛んでいきます。思わず空を見上げて見つめてしまいました。どこへ行くんだろう……

スーヤンが突然、マリコヒッチハイク?と尋ねます。え〜シャトル予約したでしょ?というと、いくら?どこへ?と。一昨日、行きのシャトルでイローナがAlps2oceanのシャトルに乗りたい人は手を挙げてと言い、全員が手を挙げたのですが、値段も行き先も分かっていなかったようです。まぁ、私もみんなにつられて手を挙げたし…スーヨンは45ドルという高さにびっくりしています。

アホだよね、と話しているうちに、シャトルにお金を費やさず、チャンスがあればヒッチハイクをしたい気持ちになりました。出発して2時間歩き、トレイルは一度道路に出て、4キロ続きますが、その間車は1台も通りません(笑)トレイルの入り口まできて、そのまま当たり前のように進んでいくみんなを見送って、スーヨンと道路をさらに4キロ歩き、クリアーウォーターという家がポツポツあるところにやってきました。タイミングよく、目の前のT字路を通り過ぎようとする車の姿を目撃!走って呼び止めると、止まってくれました。一人しか乗せられないの、というドイツの女の子に、大丈夫!ザックをかかえて小さくなれるから!と無理やり乗せてもらいました(笑)

なんと国道まで一気に60キロ乗せて行ってくれました。ほぼ誰も通らないこんな辺鄙なところで拾ってもらえて本当にラッキー!目的地ジェラルディンの16km手前で降ろしてもらい、次のヒッチハイクを始めます。車通りは多いのに一時間かかりました(笑)諦めて歩き始めようとしたとき、羊の毛刈りが職業な親切なおじちゃんが拾ってくれました。

2時頃、ジェラルディンに早々到着。雨がふりはじめたので、このマチ最安のテント泊19ドルは諦め、バックパッカーズへ。ドミトリーTAハイカー34ドル。とっても広々して落ち着いた雰囲気な宿です。少し高めだけど満足!バスタオル貸してくれるし、洗濯と庭のリンゴと、コーヒーや紅茶がフリーです。オーナーがマフィンも焼いてくれました。あとピアノとギターと、懐っこい猫が三匹!

シャワーを浴びて洗濯をして、スーパーでゲットしたヨーグルトとマフィンを食べ、ダラダラしていると、6時過ぎ、クレアやイローナ、アレックスもやってきました。ゼロデーをとっていたマティアス&リア、カービー、アヌック&友達のティマルとTAハイカーが勢ぞろいです。

明日のシャトルに乗る人は16人くらいいるみたい……どうしてこんなにTAハイカーが集まってるんだろう。この先のハットが定員オーバーになるのが目に見えます。明日の60kmヒッチはまさにデッドエンドで車通りがないようなので、シャトルに乗ろうと思います。