歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#121 Geraldine to Crooked spur hut (8)

朝起きて、シャトルに乗ろうと決めました。スーヤンも、シャトルに乗るとのこと。7時半にウェインに連絡してみると11時発は1人しか乗せられないと返事。8時発でも1人乗れるけど、そんなに早く出発したくありません(笑)遅すぎた〜。というか、今日トレイルに向かうハイカーが18人いるということです。多すぎ(笑)スーヨンが自分はヒッチするからシャトルに乗りたいなら乗りなよと言うので、遠慮せず乗ることにしました。

居心地が良かったホステルを後にして、約束場所のカフェまでてくてく。背の高いクレアが、民家の庭先に実っているプラムをトレッキングポールで収穫(笑)ボトボト落ちるのを私が拾います(笑)プラムもりんごもレモンもなるニュージーランドの気候、いいな。スーパーに寄り道し、私はマッチとコーヒーとクレアの誕生日用にシャンパンとポップコーンを購入。イローナもプレゼントを買っていました。マチについたらちゃんとお祝いしたい。クレアはいろんな人から好かれていて、昨日宿についてカービーに、クレアも来るよと言った瞬間、小躍りして喜んでいました。その気持ち、分かる〜。聞き上手で面白くて、気配り上手で、なんだかお姉さんみたい。

11時半、アダム&ベアトリス&ローラ、クレア、イローナ、私、ガチなフランス人ハイカー3人をのせて出発。車酔いしてひたすら無心になろうとしていたので外の様子は分かりませんが……車通りは全く無さそうでした。

1時前、トレイルベッドに降ろされます。めちゃくちゃ寒い!このままジェラルディンに戻りたいくらい(笑)いても立ってもいられず歩き始めます。

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3人の背中を追いながら石がごろごろした河原を歩きます。雨は午前で終わり、午後から曇り予報だったのに、山の上は分厚い雲に覆われ、霧雨のような雨が降っています。

三人が休憩をとったので、1人で先に進みます。左岸に右岸に、何度も川を渡りながら上流に向かうのですが、雨のせいで増水気味です。あと少しが勢いが強かったら渡れなさそうなところ、股下まで水位があるところもあり、ヒヤッとしました。

ちなみにこのセクションも土砂崩れなどでマーカーがあまりありません。f:id:mariko_sugiyama:20200308152137j:image

地図で見ると崖の斜面を登っていくところにやってきましたが、トレイルの入り口が見つけられませんでした。クレアとイローナもやってきて相談会議。トレイルは後でまた川と交差するので、とりあえず川岸を2キロほど?上流に進むことにしました。

無事に森の中へと続く三角マークを発見し、標高300mほど一気に急登。心臓破りの坂です。

年季の入ったCrooked spur hutに到着。中にはカトリンとNOBOのイスラエル人がいました。アダムたちもやってきて、8人ハットは満員に。

気温も低く小雨もふるなか、つねにトレッキングパンツは濡れていて、体が冷え切っていました。乾いた服に着替え、フリースやダウンやニット帽にネックウォーマーをしてもガタガタ寒いまま。スーヤンにもらった辛い韓国のラーメンを食べ、コーヒーを飲み(体を冷やすかも?)、寝袋に入って一眠り、起きたらやっと体が暖まっていました。

車酔いで気分が悪いのと、賑やかなハットに嫌気がさしていましたが、少し寝たおかげで気分もすっきり。イローナが、マリコ靴が外にあるけど中にいれようか?とか、クレアが、パックライナー(巨大な分厚いプラ袋)を冷気よけにするなんてスマートね、とか、逃げるようにベットに潜り込んだ私を心配して?優しくしてくれます。どうにかずらして少しでも静かに過ごしたいけど、後ろにもたくさんハイカーがいるはずです。