歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#122 Crooked spur hut to Royal hut (16)

7時に起床。昨日はどんよりした雨雲に覆われて全く見えなかった周りの山に、雲がかかっています。

f:id:mariko_sugiyama:20200308153038j:image

穴だらけ、隙間風ピューピューな山小屋。
f:id:mariko_sugiyama:20200308153152j:image

朝日が登って、じんわり暖かい幸せ。みんな小屋から出て写真をとっています。昨日あるき始めたランギタタ川も山と山の隙間に見えます!

f:id:mariko_sugiyama:20200308153242j:image

急ぐ必要ないし、暖かくなってから出発しようと、クレアと九時に出発。朝露がキラキラ光って宝石みたいでした。f:id:mariko_sugiyama:20200308153359j:image

昨日とは打って変わって今日は晴天になりそう。サドルに向かって登っていきます。

f:id:mariko_sugiyama:20200308153431j:image

ふりかえると

f:id:mariko_sugiyama:20200308153606j:image

サドルを登りきると、向こうにまっていた風景。
f:id:mariko_sugiyama:20200308153619j:image

一人でのんびり下っていると、クレアが早くもお茶休憩を取ろうとしていました。いつものように、そのまま早いランチに(笑)カトリンもやってきて、猟師が作った鹿肉のサラミをかじっています(笑)ベルリンの壁が崩壊したとき14歳だったというカトリンは、ニュージーランドのタソックに囲まれる標高の高いところで湖の調査をしながら博士課程をしていたようです。水質のスペシャリスト。私が汚れたクッカーを川で洗っていると、汚れた水は土の上に捨てたほうが川のためになるよ、とそっと教えてくれました。環境を守る意識が弱いので(普通に考えたらわかるかもしれないけど、日本でそんな教育受けなかった……)、みんなの行動からハッとさせられることがあります。

f:id:mariko_sugiyama:20200308153629j:imagef:id:mariko_sugiyama:20200308153739j:image
のんびりペースのカトリンと歩いていると、景色が目に焼きつきます。日本語の話をしたり、楽しく歩いていたのですが、急にトイレに行きたくなり、先を走ります。タソックだらけ、乾燥していて、分解もできなさそうなここでNo2したくない。1キロほど小走りして、無事Stone hut(のトイレ)にたどり着きました。間に合って良かった〜。

ここで次のRoyal hutに行くかどうか迷いました。昨日に続いて8人も小屋にいるなんて気づかれしそう、とはいえ、霜が降りる気温でテント泊は避けたい。結局、先に進むことにしました。

出発してすぐ、今にも泣き出しそうな顔をしたベアトリスと、ザックを2つ抱えたアダムがとぼとぼ歩いてきました。ベアトリスが足をくじいてしまい、ストーンハットに戻って一晩様子見するようです。さっきまで、今夜アダムたちがロイヤルハットにいたら嫌だな〜と考えていた自分を恥じました……f:id:mariko_sugiyama:20200308154921j:imagef:id:mariko_sugiyama:20200308154946j:image
ベアトリスに、タソックで足元が見えないけど、穴があるから気をつけて!と言われたアドバイスに従い、小川沿いのトレイルを集中しながらてくてく歩きました。2時間ほどしてRoyal hutに到着。
f:id:mariko_sugiyama:20200308155134j:image

昨日寒すぎて水浴びしなかったので、今日は日差しもある中、ちゃんと水浴び!すっきり。
カトリン、クレア、私、TAではないフランス人ハイカー1人と、静かなハットになりました。8時にはみんな就寝。静かな夜でした。明日はクレアの誕生日、そしてTAで一番標高の高いスタッグサドルを登っていきます。