8時に起床。朝ごはんを食べて身支度していると、出発しようとしているヤンに会いました。ヒッチハイクでトレイルヘッドに向かうとのこと。同志発見!じゃあまたハットでね、と挨拶。
ちなみにトレイルはQueestownで一度終わり、80km離れた湖の反対側のGreenstoneから始まります。またもや迂回しなければなりません。Greenstoneで行き止まりの道路なのでヒッチが難しく、シャトルを手配する人も多いみたいです。
9時半に出発。宿の隣にFergburgerという行列のできる有名なハンバーガー屋さんがあるのですが、パン屋さんとジェラート屋さんもやっていて、昨日パンオショコラとクリームドーナツ(揚げパンの中に生クリーム!)とパイを買ったら美味しかったので、旅のお供にクリームドーナツをリピ買いしました。
1キロほど街の端まで歩き、Glenorchyという小さなマチへと続く道路でヒッチハイクを始めます。車が少なく、20分ほど待ったでしょうか。日帰りのトレッキングに向かうNZ在住のコロラド&ミネソタのカップルが拾ってくれました。
40分ほど乗せてもらい、彼らと私の目的地の別れ道で降ろしてもらいます。Greenstone trackへと続く道を見ると砂利道……。車どおりを感じられない雰囲気……。羊に見守られながら20キロをてくてく歩き始めました。
ふりかえると雪をかぶった山々がかっこいい!
歯の治療が終わったからか心持ちも足取りも軽く、最悪このまま20km歩いて、更にトレイルヘッドから山小屋まで11km歩く覚悟もできていました。それでも、30分ほどして車がやってきたときには飛び上がるほど嬉しかったです。Greenstone riverに釣りにいくお兄さんが拾ってくれました。サケやニジマスのフライフィッシングが人気みたいで、トレイル沿いの木にかわいい看板を発見!
トレイルはよく整備されていてほぼフラットです。Greenstone川に沿って、ビーチの森の中を通っていきます。
目安が3-5時間と幅広かったので、何か待ち受けてるんじゃないかと思いましたが、何も待ち受けていませんでした(笑)
綺麗な滝がいくつか待っていました!
キノコも発見。
苔シャワーも発見。
ここ数週間歩いてきたトレイルと違い、森の木々が強い陽射しをしっかりとカバーしてくれていて、谷底の川沿いなので空気がひんやりしています。
今日もいつものようにロビンやファンテイルがやってきます。あれ?白眉に白ひげのファンテイルなのになんだかおかしいな、と思うと、肝心の尾羽がありません。
幼鳥かな?それともポッサムに食べられた?と不思議に思いましたが、後で調べてみると、冬に向けて換羽をする時期でした。ちなみに日本語ではハイイロオウギビタキ。ヒタキとつくけどムシクイに近いそうです。
11キロ歩くとGreenstone hutへつながる吊橋にやってきました。水に削られた岩がゴッツゴツしています。
吊り橋を渡ってすぐに小屋が見え、中からおじちゃんが出てきました。何時間かかったの?と聞かれ、3時間と答えると、自分は4時間半もかかったんだと笑いはじめました。途中ですれ違ったハイカーには、半分は来たよと言われたけど、全然半分も行ってなかったし、ここに着くとflagile(植生保護のためテント禁止)なんて立て看板があるから、自分こそボロボロだよ~なんてガッカリしたんだ、とぺちゃくちゃおしゃべりを始めます。ハミルトンからおばちゃん3人とやってきたそうで、みんな70歳くらいに見えるのにビールまで冷やしてとっても元気そうです。
Greenstone hutはDOCの山小屋の中でもレベルが高いServiced hut(半年パスが無かったら一泊15ドル)。水の出るシンクに、トイレットペーパー付きな水洗トイレ!そして何よりも楽しみにしていたのは、日本人TAスルーハイカーでもある小屋番のえいじさんに会うこと!
だったのですが、小屋についても姿は見当たりません。2週間おきに休むみたいだからタイミング悪かったかな…?
ヤンは先に進んでいたし、チョウもやってきて先に進んでいったし、時間的には次の山小屋まで行けそうでしたが、せっかくなのでこの綺麗な山小屋に泊まることに。
マチから運んできたほうれん草をいつものクスクスに投入。
早い晩ごはんを食べてのんびりしていると、カナダからのロン、ジェイク&キャス、ジュールズがやってきました。雨がザーザー降り始め、雨音を聞きながら早々と就寝しました。