歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#135 Kiwi burn hut to Te Anau (5)

7時半に起床。朝ごはんを食べて山小屋を出ると、なんとテント泊してる人がいました。昨日夜遅く入ってきたハイカーたち、みんなが寝てたから気を遣ってくれたんだろうけど、霜が降りるくらい寒いのに…

ちなみにKiwi burn hutは、Mararoa川沿いのトレイルから約1㎞支流を遡ったところにあります。昨日来た道を戻ると、トレイルはここでMararoa川を渡り、対岸沿いに15㎞ほど続いています。この15㎞がどうやら、歩きづらいとの噂なので、ヤン、ジュールズに続いて私有地をつっきり、川に平行する砂利道に出てしまいました。

しばらく歩いていると後ろから、キャンピングトレーラーをけん引したピックアップトラックがやってきて、ピクトン在住の夫婦が拾ってくれました。70代に見えるんだけど、マウンテンバイクにカヤックに積んでいて、今は3か月間の旅行中だそうです。国民のアウトドアレベルが高くないですか。

あっという間にTe Anauに到着し、まずはカフェでハンバーガー。

f:id:mariko_sugiyama:20200418220046j:image

3日ぶりに電波が入った携帯には、友達や家族からコロナの影響を心配するメッセージが届いていました。『帰ってこれる?』と。ニュースサイトなどを見て事態を把握しようにも、情報がたくさんあって、頭がいっぱいいっぱいです。

YHAにいた他のハイカーに聞いてみても、今帰っても何もできないし、自国のほうがウイルス蔓延してるし、ニュージーランドを歩いてるほうがよっぽどいいからね、と。お金やビザに余裕があるハイカーは特に問題視していないようです。

家族からは、世界各地で国境封鎖が行われている、NZの状況もいつ変わるか分からない、足止めされたら大変だから早く帰ってきたほうが良い、と言われていました。カンタス航空も4月~5月の国際便を90%削減すると発表。

・・・・・・も~頭いっぱい!!と思い、TVルームに集まったTAハイカーでロード・オブ・ザ・リングを3本立てで鑑賞(笑)9時間くらいかかりました。昨日歩いたManova湖もそうですが、ロケ地の近くを通ってきたので、映画が見たくてうずうずしていたのです。映画の中のNZの森や山の景色は、この数カ月見てきた景色と同じでした。お馴染みのトゲトゲ植物も発見。現実逃避をしてしまいました。