歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#133 Greenstone hut to Careys hut (28)

7時に起床。よく眠れました。

コーヒーをいれて、春雨の朝ごはん。インスタントのトムヤンクンスープに、乾燥シイタケ、ワカメ、ほうれん草。毎日食べるにはちょっと癖が強すぎるかなぁ……

8時半に出発。目指すは28キロ先のネズミで悪名高い山小屋。元気があればさらに10キロ先のキャンプ場とまで思っています。

Greenstone hutを出発し、ビーチの森の中を歩いていきます。昨日降った雨でコケコケした森は素敵な雰囲気。カレーパンマンみたいなキノコを発見しました。
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なんだか分からないピンクの物体も…。大きさ的には粘菌じゃなくてキノコなのかな?他の可能性ってあるのかな??
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幼木のなかをかき分けるように歩かなければならないところもありました。昨夜の雨をまとう枝のせいで、トレッキングパンツも靴もビチョビチョ……このトレイル手入れされていて歩きやすい~なんてウキウキしていた気持ちもどこかに吹っ飛んでいってしまいました。

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カサの中心が青っぽい不思議なキノコも発見。
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トレイルは森から川に出てホッとしました。前はあきあきしていた川沿いの景色ですが(笑)、今日は少し肌寒かったので、太陽に当たると気持ちがいいです。

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途中、牛の糞まじりの水たまりがたくさんあったので、逃げるように歩いていたら自然とペースが上がりました。お昼ごろ、Taipo hutに到着。トレイルノートにはここまで4-5時間と書いてあったけど、実際は3時半でした。ナッツとビーフジャーキーをササッと食べ、やってきたジュールズと、このペースなら27キロ先のキャンプサイトまで行けるかもね、なんて調子のいいことを言い合います。まずは、12キロ先のBoundary hutを目指します。雨が降りそうな空。

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風がついて肌寒く、フリースを着たり脱いだりしながらBoundary hutに到着。5分くらい休憩してすぐに出発しました。Boundary hutからCareys hutまでは4駆用の道がついていて、歩きやすかったです。晴れてきて陽射しも暖かくなりました。
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5時半にCareys hutに到着。キャンプ場までさらに10キロ歩く元気は残っていませんでした。日中でもネズミが出るという山小屋なので、どんなに古くて汚いんだろうと思っていたら、広々して素敵なハットでした。先に到着していたのは、ヤンとジュールズ、母娘でセクションハイクをしているルイースとステファニー。

外は風が強く気温がどんどん下がってきていますが、今日は牛の糞まみれになったので小川で体と服を洗いました。ダウンをきてクスクスを調理。クラッカーとチーズを食べていたジュールズに、晩御飯は何?と聞くと、こんなのはスターターだ、とフレンチらしい答えが返ってきました。ヤンは、オークランドのはずれで農園を営むルイースから、ウーフをしにこない?(農作業の手伝いと寝床&ごはんの交換)と誘われています。みんなでおしゃべりをしながらわきあいあいとした雰囲気になりました。

食料だけではなく、ザックまで吊ってネズミ対策をしましたが、床を走り回るだけで、枕元にはやってきませんでした。夜中、トイレに目が覚めて外にでると、凍えるような寒さ。見上げた空には天の川が広がっていました……