歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#137 Te Anau - Invercargill - Bluff (30)

7時頃起床。同室の3人はまだ寝ています。暗い中、荷物をまとめて出発!と思いきや、肝心のメガネが見つかりません。寝る前に枕元に置いたのに、不思議です。予備のメガネなんか要らなかったかな?と思っていたけど、活躍する日がやってきたとは。

カフェでコーヒーと鹿肉パイを手に入れ、8時にChristchurch行きのバスで出発。Goreで降り、Invercargill行きに乗り換えです。大きな観光バスなのに乗客はおばあちゃんと私一人。コロナには消毒などで対応しているので安心してください、という車内放送が流れていました。

11時にInvercargillに到着。観光案内所は閉鎖されていました。この時点でニュージーランドの感染者数はまだ30-40人です。対応早すぎ。天気予報を見ると、明日は終日雨予報。時間的にはギリギリだけど、今日歩くしかありません。

スマホを見ながら最短距離でトレイルに向かいます。すぐに、何か違うな……という気持ちになりました。やっぱり、線でつなぐことに意味があったのかも??振り返ると、このトレイルは、今朝出発したTe Anauまで繋がっています。

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それが良いところなのに、200キロ近くバスですっとばすのは、私にとってのTe Araroaではないような気がします。

歩く気がしない日もあるけど、歩けるって幸せだったんだなぁ。まさかこんな形でTAのゴールに向かうとは思っていなかった。4月からは帰る便もないし、歯だって治療しないといけないんだから、と自分に言い聞かせながら、海と繋がった湖の砂州っぽいところを歩いていきます。いろんな種類の鳥がぷかぷか浮かんでいました。

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歩きながら、明日朝のInvercargill→Wellingtonの飛行機を予約。これで今夜中にInvercargillに戻らないといけなくなったので、国道に出てしばらく歩いたところでヒッチハイク。拾ってくれたのは、アイオワ?から人生初の海外旅行でニュージーランドにやってきた50代くらいの夫婦。アメリカ人は海外旅行しないって本当なんだな……と思ってビックリ聞き返すと、いいところがいっぱいあるからなかなか外に出る機会がね、と。分かる気がする!夫婦も、急遽帰国することになり、今日Invercargillから飛び立つ前にせめて南端ポイントを見ようと思ったらしく、境遇は同じです。

そして、Bluffに車で到着!何の感慨もない(笑)!!奥さんが私のために私以上に喜んでくれて嬉しい。Te Araroaのスタート地点、Cape Reingaで撮ったように、世界各地と距離を指すサインの下で写真を撮ってもらったけど、本当にTe Araroaを歩き終えたときにアップします。

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ベンチに座ってボケっとし、これはゴールではないな、と再確認。偶然歩き終えたクリスと再会し、帰る前にゴールが見たくて来たんだけど、私、歩いたって感じがしないの、と言うと、何を言うんだ、歩いたんだよ、おめでとう!と言うクリス。優しい……。 f:id:mariko_sugiyama:20200418222621j:image

生ガキとアップルサイダーで贅沢し、Bluffからトレイルを北上し始めました。これからゴールするハイカー数人とすれ違います。みんな嬉しそう。ちなみに今日はフリップフロップ的な歩き方をしているのは、日が暮れる時間帯のヒッチハイクを避けたかったからですが、判断間違えたかな。安さにつられて明日朝のフライトにしなければ、時間を気にせずBluffに到着して泊まることもできたのに……まだまだ学ぶことが多い人生での選択。

Invercargillには主に2つ宿があります。ドミトリー30ドルでしたが、コロナのせいか、部屋を独り占めでした。