歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

TA2023 DAY8 2536km to 2566km (30)

今日も長ーい1日だった。

夜明け前から牛が鳴いてた。寝言だったのか、目が覚めちゃったのか。私も6時に目が覚めたけどまだ真っ暗。7時過ぎまでうとうとして、朝ごはんも食べずテント撤収!

少し登って、テント張った川辺を振り返る。

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朝イチの時間に歩くのって静かで、涼しくて、日が昇るにつれて世界が明るくなっていくのが好き。標高1600mくらいのサドルを越えていくのに、昔の作業路?トレイルノートに4WDと書かれてる四駆車でも走れそうなところを延々と登ってく。山道って感じが全くしないけど、歩きやすい。

前を行く羊。

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振り返る。景色でお腹いっぱいだよ。
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サドルに向かってゆっくりゆっくり。
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今日のサドル。
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向こうに広がっていたのは、、、
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昨日の朝からずっと電波なかったから、期待してたら4G!日本に電話して、今後の天気予報もチェック。

ここから次のtop timaru hutまでたったの1-2時間と看板にあり。トレイルノート全く読んで無かった。これは予定より先に進めそうだな。

越えてきたサドルを振り返る。
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2時間かかってtop timaru hutに到着。小さいけどとっても綺麗。トイレ絶景!ここおすすめです。昨日の夜ご飯のあまりを食べながらどこまで歩くか考える。この後、12km8hと非常に時間のかかる川沿いのルートを行き、その後2時間登るとstody hut。まだ14時だし行けるとこまで行こう。

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hutを出てわりとすぐに、ザ、テアラロアって感じの道になります。川沿いの道でサイドリングって出てきたら要注意。何回も川を渡って、森に入り、登って降り、また川を渡るの繰り返しです。

サイドリング中は天国に感じるフラットな道。
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また川に引き戻される、、、

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天国、、、
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天国以外は地獄のような歩きづらさなのでだんだん嫌気がさしてきて、トレイルノート読み返すと、増水してなかったら真っ直ぐ行けるよ、と。続きを読まずに、川をジャブジャブ進んでいると誰かの足跡。この人も同じこと考えてる!と思っていたらいつのまにか足跡消えていたし、先行き怪しくなってきた。川の両側が崖になって流れが強い。今更戻りたくないなぁ。横の崖を標高100m登ればトレイルに戻れる。気が焦って無理やり行こうとしたけど、何度か滑って我にかえりました。こんな時は引き返す。

膝痛めてから、無理はしないって心に言い聞かせてるのに、なんだか欲が出るんだよね。行けるとこまでって思ってたのに、3km1時間ペースで進んでたから、トレイルノートの半分で行けるじゃん、これは小屋8時着とか行けそうだなって思ってしまってた。歩くエネルギーがたくさん湧いてきて足がズンズン進んでいたよ。

でも腰まで濡れて足も重くなって、心も体もくたくたに。張れるところで今日はおしまいにしようと思ってたら、息も絶え絶えなnobo2人がやってきた。開口1番この先テント張れるとこある?って。情報交換。2人にもstodyhutに行こうなんて思わない方がいいよ、めっちゃ急だよって言われた。

水を汲んで、森の中の小さなスポットにテントはったよ。川の音がドードー聞こえてちょっと落ち着かないけど、積もった葉っぱでフカフカ。韓国ラーメンのスープが沁みる〜。