歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#9 Apple Dam Campsite to Puketi Recreation Center (27)

6時に起床。明け方寒くて目が覚めました。持っている衣類を総動員してなんとか眠り続けました。隣にテントを張っていたオーストラリアからのウィルが、5度だよと教えてくれます。息子が日本語を習ってるんだと嬉しそうに話してくれたおじさんです。

今日からスリーピングマットをカバンの中に入れてみることにしました。スーヤンにアドバイスされたのですが、意外と入る!筒状にしたマットを縦に入れて、中に荷物を入れると背負いやすくなりました。

7時に出発。すぐにウィルとウェリントン出身のモスに追いつかれました。二人ともペースが早い!モスはさすがローカルでカウリの木やポッサムについて色々話してくれるのですが、ついていくのに精一杯で話を聞く余裕がありません(笑)

今日は2.5kmの川歩きがあります。林道をしばらく歩いたところにサインがあり、コンクリの橋が水をかぶっているときは川も増水しているので引きかえせとあります。今日は大丈夫そうです!

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浅瀬を渡りながら行くのですが、時々深いところがあり、二人が膝下でも私は余裕で太もも以上でヒヤヒヤしました(笑)モスが、わーお、こんな自然が残っているところなかなかないよと嬉しそうにしていました。


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私が遅れるとさりげなく待っていてくれるのですが、このペースだと足元が危なっかしいので、心配しないで先に行って、韓国チームを待つからと中洲で見送りました。テントを干しながら待っているとしばらくして二人がやってきました。
川と川が合流してプールのようになっているところにやってくると、前を歩いていたウィルやモスやドイツからのトーマス達が泳ぎ終わって着替えていました。絶対泳がない!という二人に先に行ってもらって、一人で水浴び。冷たかったけど気持ち良かった。
ここからは川沿いの急斜面の土手をアップダウンしながら歩くのですが、粘土質の土手から土手に沢を飛び越えなければならなかったり、ズルっと滑って落ちたらかなりヤバそうな箇所がいくつもあり、今日は筋肉をたっっっくさん使いました。こんなところを歩くなんて、しかも泊まるところが限られているのにそれらが遠いなんて、TAは初心者向けではないと思います。
13時頃、10キロ地点くらいで、階段や急斜面をぐんぐん登って尾根に出ます。カウリの純林はとーっても神秘的でした。若木だらけの森もあれば、たまに巨木もあります。モスによると、白人がNZに来たときにほとんど伐採したようで、こんなに残っているのは珍しいようです。さらに最近病気が流行っているので、クローズされているトレイルもあります。ブラシで汚れを落とし、踏むと消毒液が噴射されるところを2回通りました。


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今日の総距離は27km!川に森に大変だった上、最後はアップダウンのある林道9キロとパンチが効いていました。DOC(環境省的な国の機関)のキャンプ場に到着したのは5時半。のんびりした休憩もとりませんでした。ハードだったからかいつもは1本の雑穀バーを歩きながら4本食べました。
キャンプ場には昨日と同じ顔ぶれ6人に、2日分歩いて追いついた韓国のツワモノ1人が集まりました。これで韓国人3人か……日本人歩いてないのかな。棒ラーメンとクラッカーを食べて21時に就寝。

明日の目的地は街、ケリケリです。オークランドから送った箱も受け取るので、明後日は初めてのゼロデーかな!