歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#41 Te Kuiti to 890km (20)

6時に起床。
サラダとクロワッサンサンドで朝ごはん。f:id:mariko_sugiyama:20191221130215j:image

宿のオーナーにスーパーマーケットまで送ってもらい、レンズ豆を買い足し、9時半頃に歩き始めました。今日の目的地は20キロ先のローカル手作りキャンプ場です。
小さなマチ、テ・クイティのメイン道路を歩くとトレイルはマンガオケワ川沿いに入っていきます。前を歩くドイツからのアレクサンドラ&カトリーナ。たぶん同い年くらい、タバコ休憩の多い二人(笑)

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途中から保護区として整備された歩きやすい遊歩道に変わりました。観光客やローカルも何組か歩いています。森には小川や滝もあって湿潤で、キノコや粘菌も見つけました。今日こそは写真をとりながらゆっくり歩きます。

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松林でお昼休憩をとっていたマックスやスーヨンと合流です。お昼ご飯はゼロデー残り物の贅沢品で、イチゴ、クロワッサンのティムタムサンドです。クロワッサンを名残惜しそうに数える私(笑)

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今日は川沿いだし、標高もあまり変わらないし、20kmだし楽ちんだ〜と思っていたら、そうでもない感じになってきました。TAは既存のトレイルを繋いで作ったトレイルなので、もともと遊歩道があったところは整備されていて歩きやすいのですが、もともとトレイルがなかったところは歩きにくいところや見失いやすいところが多々あります。

ここで左かな?と立ち止まって携帯を見ようとしたら、後ろからハイカー4人が颯爽と歩いてきて真っ直ぐ進むので、何も考えずについていったら、急斜面の岩場を難なく登っていきます。おかしいなと思い地図をみたら、やっぱりさっき左折しなければいけなかったのでした。戻るのも面倒くさいので、むりやり岩を登りました。牧草地の作業路に出てしばらくすると、川沿いに降りていく道標が見えます。

このまま作業路を進む足跡もあるので楽なほうを進んでいると、小雨で濡れた牧草の斜面を下らなければならないことになり、盛大な尻もちです。

泥沼はあるし、ゴースだけではなくベリーのトゲも加わり、時々刺さります。極めつけにトレイルを見失いました。踏み跡が突然なくなって、もちろん道標も見当たらないのです。

嫌になって、座り込みます。残ったティムタムを全部食べ、チーズをかじり、クロワッサンを食べ、少し落ち着きました。残り3キロ弱。みんな、あ〜あ、という気持ちとどう付き合っているのでしょうか。

GPSを頼りになんとかトレイルに戻り、平坦な作業路をもくもくと歩き、6時過ぎにキャンプ場に到着しました。農家さんが水と物干し場と、雨をしのげる小さな小屋にテーブルを置いてくれています。今夜のハイカーは11人。

小雨が降り始めるし、靴下は濡れているし、狭いテントの中に全身ベタベタで汗臭い自分がいて、テンションがかなり低めです。テントから出る元気もなく(=温かい夕食を作る気力もなく)、ゆで卵とアボカドを食べ、8時頃には寝てしまいました。

明日はほぼ道路なセクションを35キロ歩いて、ティンバートレイルというしっかり整備された遊歩道の入口にあるDOCのキャンプ場を目指します。