歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#23 490km to Wenderholm regional park (32)

6時半に起床。ぐっすり眠れました。

クリームチキンスープと玄米でリゾット。昨日は疲れ果てていてすぐに思い出せませんでしたが、トレイルノートと合わせて参考にしている数年前のスルーハイカーアリサさんのブログにも、この辺りの民家の庭先でテントを張らせてもらったと書いてあり、確認してみると同じ家でした。ハイカーのために小さなテント場が作られていて、目隠しのように草木もあり、安心できる空間でした。

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8時に出発。砂利道の林道です。昨日の疲れがだいぶ残っていて足を前に出す力が湧いてきません。林道や森がMTBのコースに使われているようで、その標識はあちこちあったのですが、最初の曲がり角を間違えてしまい10分くらい進んでから気づきました。陽射しは暑いし登り坂が続くし、気が滅入ります。食糧が無くなってしまったので、4時間、1時間、2時間と3つのトレイルを26kmくらい歩かねばお昼ごはんにありつけないのですが、よ〜し歩くぞ!というより、は〜やだな〜、とペースダウンしてしまう性格です(笑)

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ほんの少しでもこんな道があると嬉しいです。木々が陰を作ってくれているし、地面からの照り返しや熱気もありません。
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後ろに見える森を越えてきました。郊外の小さな住宅地という感じなところに出てきて、きれいに刈られた芝生の木陰で30分前ほどうつらうつらしました(笑)お腹がギューギュー鳴っていますが、水と飴しかありません。

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次のトレイルは財団に寄付された小さな森から始まります。カウリの若木ニュージーランドの植生が残されているというところです。住宅や牧場の真ん中に少しでも守られて残されていることって大事ですよね。

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牧場の中の見晴らしの良い道。


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1時間ほどで歩き終えると、ついに商店へと続く最後のトレイルです。プホイ・トラックは小さな吊り橋から始まります。

 

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始めは植林された松林でしたが、いろんな植物があって良い雰囲気の森です。マツ林の林床をおおうお花たち……北海道のアカエゾマツのゴゼンタチバナを思い出しました。鳥や花の小さなハンドブック、オークランドのDOCビジターセンターで見つけたのですが、少しでも荷物が重くなるのが嫌で買いませんでした。ゼロデーで図書館にでも行ってみたいと思います。


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砂利道ではこれっぽっちも出てこなかった歩く元気が、こんな森だとぐんぐん湧いてきます。食べ物も待っているし♪


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ついに森を抜け、4時にプホイという小さな街にやってきました。なんだかおしゃれな街だなぁと商店に向かっていると、マリコー!とものすごい大声で呼ばれました。人がいっぱいいたので恥ずかしかった(笑)韓国チームとアレックスが先について食事を済ませていたのでした。フライドポテト、ホットドッグ(出てきてびっくりしたのですが日本でいうフレンチドッグでした……しかも周りの部分がほぼないやつ……悲しい……)をむしゃむしゃ食べて、残ったコーラをがぶがぶ飲みました。みんなを見送ってゆっくり。りんごジュースとポテトチップス、トマト、カップケーキを購入。カップケーキは明日の朝起きて、誕生日の朝ごはんにするのです(笑)

プホイからはカヤックか代替ルートの道路歩きです。絶賛干潮中だし、節約気味なので迷わず道路歩きです。ハイウェイに出た瞬間、え〜ここ歩くの?とびっくり、先に行っていたサンに、ここ歩いたの?とつい連絡してしまいました。白線からガードレールまで路肩が1mくらいなのに、80km以上出した連結トラック?がびゅんびゅん通り過ぎていきます。私に突っ込んで来ることはまず無いと思いますが、命の危険を感じながら歩きました。赤いハイエースっぽい車が前に停まりました。おじちゃんが、乗りなよ、この先トンネルだよ、と。良い人だったと思うのですが、窓が全部スモークだったので少し怖いなと思いながらお礼を言って断りました。

横手にはプホイ川が見えます。
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キャンプ場に到着。屋外の水シャワー(水辺で遊んだあとに体を洗うためのところ)しかありませんが、気にせず石鹸で髪と体を洗いました。汗ベタベタのまま2日経っていました。水着っぽいスポーツ用下着だと便利です。

卵入り辛ラーメンで晩ごはん。明日も24kmほど歩いてTAハイカーは無料なホリデーパークに行きます。大きなスーパーも通るのでゼロデー用の贅沢品や誕生日ディナーのためにビールとピザを買います!

気づけば500kmを達成していました。砂利道をネガティブにだらだら歩いていたときに違いありません(笑)テアラロア、残すところ6分の1です!