歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#11 Kerikeri to Paihia (26)

5時に起床。目が覚めてしまいました。熱いシャワーを浴びて、行動開始です。

昨日受け取ったバウンスボックスから必要なものを取り出し、不要なものを詰めて、オークランドのトレイルエンジェルに送ります。ナルゲンのボトル2つ、エバニューのウォーターキャリー、乳液、かさばるスプーン、紙の地図とトレイルノート、コンパス、足がむくんで小さくなった靴などはひとまずさようなら。バウンスボックスからは予備のワンサイズ大きい靴、常備薬、ウールの手袋と帽子を取り出しました。本当は先々の郵便局に送って、荷物を出し入れしながら歩いていくつもりだったのですが、送料や預け料が予想以上に高かったのでやめることにしました。(靴箱サイズで送料8.80ドル、預け料金11ドル)

10時頃、昨日トレイルから外れた地点に戻り、ケリケリ川沿いを歩き始めます。すでになんだか疲れていて、パイヒアの宿まで26km歩ける気がしません。ケリケリの歴史的スポットである公園(マオリの酋長が宣教師に許可して建てられた、1800年初期の石造りの建物が残っていました)の中を通り、松林の入り口まで道路歩きです。今日も豪邸ゾーンです。NZ観光局のサイトを見るとケリケリはアートやワイナリーが盛んとのこと、富裕層が多いのでしょうか。

11時半に松林の入り口でツナとナッツのお昼ごはん。松林ゾーンは15キロと長いですが、目安3時間と看板にかかれていました。砂利道は松葉でふかふか!マメができてしまった足に優しい……。尾根伝いに歩くので明るいし風も心地よいし、二人を後ろに残して静かな林歩きを楽しみました。この林にはマウンテンバイクのルートも整備されています。中級者向けという看板の立つ、斜度がやばそうな坂をMTBが猛スピードで降りてきたかと思うと、景観スポットまでのんびりライド的な人たちも見ました。

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松林を歩き終えると、遠くに綺麗な海が見えました。今日の目的地パイヒアはビーチ沿いのリゾート地です。

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海に向かってどんどん降りていくと馬がいました。松林に馬糞が落ちていたので乗馬ツアーをしているのでしょうか。人懐っこかったです。こんな景色の中で暮らしてるなんて気持ちいいだろうな。
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青い海と空を見ると疲れが飛びます。宿まで4キロもあるけどまだ4時だし、二人に先に行ってもらって一人のんびり景色を楽しみます。街に降りていくと船がたくさん停めてあって、貝掘りをしているローカルもいました。

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半月形のビーチで遊ぶ子供、水着で日光浴をしている人、音楽をかけてバーベキューをしている家族、手を繋いでぶらりと歩いている観光客……。私の足の裏はもはや足の裏として機能していないくらい痛い肉の塊って感じだったのですが、みんなの楽しい時間が伝わってきて満たされた気持ちになりました。大きなザックを背負って浮いているかなぁと感じていたら、突然散歩中のおじいちゃんに、well done! well done!と励まされました。TAハイカーだって知ってたんだろうな。

18時頃、YHAに到着。8ベッドのミックスドミトリーがユース会員価格で26ドルですが、TAハイカーにはさらなるディスカウントがあって21ドルになります。息子がラグビーでプレーしてたから日本に5週間くらいいたんだよ、九州から東北までJapan Rail Passで旅したんだ、とフレンドリーにおしゃべりしてくれたオーナー。本当は4ドルくらい高い女子ドミトリーにそのまま入れてくれました。ありがと〜!

部屋にはワーホリ中のドイツの子たちがいました。シャワーを浴びてすっきり。スーパーに行きましたが、観光地バージョンでコンビニサイズでした。昨日ケリケリでリサプライしたとき、ミスター計画マンなサンは8日分の食料を買っていましたが、スーヤンにパイヒアもスーパーあるから荷物重くしないほうがいいよと言われて、数日分しか買っていませんでした。アルコール燃料は大きなスーパーで買っておくべし。明日は燃料探しです。

牛乳やジュース、リンゴ、卵、野菜などゼロデー用の贅沢品を買いました。オープンレストランやバーでビールを飲んでいる人たちを横目に見ながらホステルまで帰り、味一番ラーメンwithグリル野菜を食べました。優しいサンがくれたペストはめちゃくちゃ硬い。サンって料理できないみたい笑。お米も炊けてないってスーヤンが笑っていたし笑。インスタントコーヒーと牛乳のカフェラテを飲みながらおしゃべり。自分が英語ができたら3人で同時に話せて楽しいのにね、と翻訳を見せてくれたスーヤン。

同じアジア人で居心地がいいのもあるけれど、いつも一緒にいることにストレスも感じていて、ストレスを感じていることに対しても私の器小さいな~とストレスを感じてしまうので、1人で歩いたほうがいいのかなと思います。

 

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10時に就寝。6日ぶりのベッドがふかふかで気持ちいい!隣のクラブから奇声が聞こえてきますが、睡魔が勝ちました。11日間歩き続けて、247/3000kmです。明日は待ちに待ったゼロデー!