歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#18 Bream head to Ruakaka (25)

6時半に起床。ぐっすり眠れました。エディ&トーマス、アレックスはもう身支度を終えています。食料が無いのでビーフトマトとクリームマッシュルームのミックススープが朝ごはん。8時にキャンプ場を出発しました。

今日のトレイルはフタコブラクダのように2つピークがある尖った山(Bream HeadまたはTe Whara)から始まります。最初から急登が続き、あっという間に眺めが良くなりました。昨日歩いた海岸線が見えます。
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第二次世界大戦中に、日本軍侵攻に備えた海軍のレーダー施設があったようで、コンクリ造りのレーダー小屋や、洗濯場の跡とかを見ることができます。お湯も冷蔵庫もある暮らしだけど、退屈なのが一番問題でしたって書いてありました。

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最初のコブからは360度の景色です。今日は右奥にぴょこんと突き出している半島まで歩き、そこから対岸に船で渡り、左奥のビーチを歩いていきます。

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2つ目のコブに向かって歩いていると、トレイルメンテナンスのためこの先クローズという看板がありました。悲しいような嬉しいような……(笑)仕方なく道路に降りて3キロ歩き、ファンガレイ湾でトレイルに合流です。道路歩きも景色が良ければ悪くありません。ビーチ沿いのピクニックテーブルでランチ。雑穀バー2本しかない私にスーヨンがジャムを塗ったパンを2回くれました(笑)


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TAの道標は色々あるのですが、今日は初めて電信柱に取り付けられた道標を見ました。オレンジ三角ではなく、TAのロゴとファンガレイ地区のロゴが並んだものです。


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陽射しが強くて少々辛かったのですが、海岸沿いの景色を楽しみながら歩き、レオタヒ湾に2時に到着。先に着いていたサンは1時の水上タクシー最終便に間に合ったはずなのに私とスーヨンを待っていました。10ドルで何人でも船渡しをしてくれるPeterに連絡してみても明日の午後まで戻らないといいます。通りかかった地元の人が、4時になれば仕事を終えた人達が対岸からボートで帰ってくるから頼むといいよ、と教えてくれたので待つことにします。

ヒッチハイクより確実な水上タクシーがいいサンとスーヨンは会社に電話しようと話していますが、私がヒッチハイクを譲らないので仕方なく待つことにしたようです。

小さな船着き場でゴロゴロ。f:id:mariko_sugiyama:20191122183807j:image

4時半、待ちに待ったボートが対岸からやってきました。仕事が終わったばかりだし、ライフジャケットも無いし、3人も乗れるかな〜と言われてダメかな……と思ったら、連れて行ってくれました。ほんの5分もかかりませんでした。1人5ドルずつお礼に渡しました。

正規ルートの砂浜を歩き始めたスーヤンと、スーパーとキャンプ場に一直線で行けるよう道路を歩き始めた私を見て、スーヤン!マリコは道路を歩くってー!と叫んで呼び止めようとしています。3人で歩きたいサンと、別々でも構わない私とスーヨン。

昨日木柵を乗り越えるときに、私のザックを受け取ろうと待ち構えていたサンに、一人でできるからいいと言ったのですが、なんだか分かってもらえなくて同じことを繰り返しています。もちろん他のハイカーも私を気遣ってくれることはあるのですが、サンの場合はオーバーすぎて、女性を助けるのが男性の役割みたいな韓国の文化なのかな?でもスーヤンは他のハイカーと同じで、本当に危ないときだけ声をかけてくれます。

トレイルでこんな気持ちになりたくありません。ちょうど疲れも溜まっているしゼロデーにしてズラそうかな。

日が沈んだ8時ころ、ルアカカのホリデーパークに到着。ダブルベッドのキャビンが一人で20ドル。ゼロデーうってつけの宿ですが、キッチンにはナイフもまな板も鍋もお皿もありません(泣)サンの鍋を借りてパスタを茹で、自分の鍋で茄子とサラミとマッシュルームでソースを作り、晩ごはん!チーズとパンも!食欲が暴走しています。

明日はチェックアウトの11時までゴロゴロして、18キロ先のキャンプ場を目指します。12時を過ぎて就寝。