歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#24 Wenderholm regional park to Stillwater (26)

6時に起床。レモンのカップケーキとトマトを2つ朝ごはんに。昨日は服を洗う余裕がなかったので、寝る用にしているショートパンツとウール長袖で歩きます。いつもなら仕方ないなと汚い服を着ているけれど、今日は誕生日なので(笑)カモがご飯をねだってグワグワ訪ねてくる自由なキャンプ場です。


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8時に出発。Regional Parkの中の整備されたトレイルを1時間ほど歩きます。初めて解説盤をゆっくり読みながら歩きました。この蔦、ラエテアフォレストで何回も引っかかって辛かったけど、確かにモノ作りに便利そうだな〜とか学べて面白いです。

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半島をぐるっと歩いて対岸に橋で渡ると、ワイウェラという小さな集落があります。

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ここから岩礁を通ってオレワまで行くルートは干潮時のみです。先を行くサンから、溺れそうになった!マリコ、危ないから道路を歩きなよ!と連絡が入っていました。今日の満潮ピークは正午頃なので、9時〜3時くらいは絶賛満潮中なはずです。調べてなかったのかなぁと思いながら集落の小さな商店でのんびり初アイスクリーム。今日は好きなものを食べながら歩く日とします。


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ちなみに、後からアレックスに聞いたところ、崖の下の岩礁を歩き始めてしばらくすると、だんだん波が高くなってついに胸の高さまで。引き返すこともできずに、崖が終わって急斜面な草ゾーンに入ったところでなんとか土手によじ登ったそうです。草ゾーンが無かったら流されていたかもしれません。トレイルノートはちゃんと読んで無理はしないことです(笑)

迂回ルートの道路を少し歩くと、オレワにやってきました。マクドナルドにサブウェイ、たくさんのレストランやバー、スーパー3つ、久々の文明!日本食レストランに惹かれたけど、スーパーのデリでサンドイッチとサモサとカフェラテを買い、ビーチのベンチでお昼ご飯にしました。f:id:mariko_sugiyama:20191129155138j:image

ここからは、すぐそこのオークランドまで大きな居住地がいくつも続いています。河口に沿って整備された遊歩道を歩いていると、自転車に乗っている人や、電話をしながらウォーキングしている人、犬の散歩をしている人とすれ違います。

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Silverdaleというショッピングモールがあるエリアにつきました。真っ直ぐスムージーのお店を目指します。

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スーパーを3周くらいしながら買い物。宿までまだ10kmあるのであまり重たくしたくありませんが、明日のゼロデー用に食材を買いました。

宿に向かう道は交通量もそこそこにある上、路肩の無い曲がりくねった道です。学校の迎えに来ていたお母さんに、すごく危ないから乗せてあげるよ、と言われたのを、全部歩くと決めたので気をつけて歩きます、ありがとう、と断りました。もし自分が運転する側だったら、急カーブの先に白線を越えて歩いている人がいる道なんてヒヤヒヤして運転したくないです。迷惑なんだろうなぁという気持ち、路肩作ってよニュージーランド!という気持ちになります。途中の牧場でトナカイ?が飼われていました。

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6時半にStillwater Holiday Parkに到着しました。なんとTAハイカーは無料なのです。ここで初めて日本人に会いました!世界一周をお休みしてワーホリ中のコウヘイさんとリサさん。

ホットシャワーを浴びて、アレックス、サン、スーヨンと歩いてすぐのボートクラブのバーに晩ごはんに出かけました。中に入ると、ザ地元の雰囲気。言われるがままに記名して、飲んでいたおじちゃんがサインしてくれて、ビールをピッチャーでおごってくれました(!)どうやら会員でないと食事ができないシステムで、会員のお墨付きをもらって臨時会員になったようです。
メニューを見るなり、お手頃って聞いたけど高いと思う!とサン。分かるけど今日はマリコのバースデーだから、とアレックス。この前、スーパーのスタッフにハローと声をかけられて、色々あるけど価格が高い!と返して、絶句されていたサンです。せっかくおごってくれた親切な地元の人に聞かれたくないよ~と内心ヒヤヒヤ。

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実は、誕生日の夜は料理するよと言っていたのを覚えていたみたいで、サンは1日中、夜はマリコがパスタを作ってくれると話してたんだ、とアレックス。そうは言ったけど、スーパーから10キロも全員分の食糧を背負いたくないな、今夜は外食だ、あの約束覚えてなかったらいいなと思っていた私。バーガーだけじゃ足りていないサンがかわいそうなので、宿に帰って約束どおりパスタを作りました。材料費と調理費と運搬費で高いパスタだね!とスーヨンが冗談。10ドルかな〜と笑いながら返したらリンゴを差し出されました(笑)
それにしてもサンとスーヨン、隣に座って話しているのに声が大きくて、私とアレックスの会話が成り立ちません。そんな二人を見ながら、怒ってるように聞こえるよね、ドイツ語もそうなんだよ、なんて笑い合えてまだ良かったです。
日も沈んだ8時頃、スイスからのアントワンがやってきました。みんなでラウンジのマットレスで就寝。これもTAハイカーのみなので、オーナーの心意気に感謝!