歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#39 843km to Te Kuiti (27)

7時半に起床。深い眠りについていました。朝、フガっ、とか、ふぅー、とかテントの外まで聞こえるいびきをかいていたそうです。いびきなんてかかないと思っていたのに(泣)

寝起きが悪くてしばらくボーッとし、お茶を飲んで、9時に出発しました。まずは森の残りを6kmほど歩きます。ゴースというトゲだらけの外来種のトンネルを延々とくぐり手に血が滲んだり、泥沼にやられたり、朝から相変わらずです。

でも、良い森です。ゴースがのさばっているのは牧場と森の境目や、開けたところ(かつて車が入ったところ?)で、木が覆いかぶさっているような森の中では見かけません。f:id:mariko_sugiyama:20191214052044j:image

カウリの花も落ちていました。右と左の違いはなんなんでしょうか…雌花と雄花?!

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粘土質な泥沼トレイルf:id:mariko_sugiyama:20191214045017j:image

2時間ほどでやっと民家が見え、砂利道に出ました。朝ごはんを食べていなかったので、道路脇に座り込んでラーメンを食べます。前回のリサプライで日本では見たことがない日清の味噌ラーメンを買ったのですが、あんまり美味しくありません(笑)早く消費して味一番に戻りたいです(笑)

道路を少し歩くと、ワイトモという観光地に出ました。グローワームという光る虫(?)がいる洞窟で有名なようです。食糧を売っているカフェもありましたが、スーパーの2倍近い値段だったので、我慢!今日の目的地、テ・クイティで好きなものを買うことにします。観光案内所のトイレで給水し、Wi-Fiを使いながら向かいの公園で1時間ほど休憩し、1時半に出発です。

放牧地の中の小さな森をちょこちょこ越えるのですが、またしても傾斜がキツく粘土質なトレイルです。疲れが溜まっているときは膝に少し痛みがでてきて、特に下りで踏ん張りがききません。盛大に尻もちをついてしまい、ザックやパンツにベッタリとした泥。気分がすっかり萎えてしまいました。

牧草地に座り込んで、テ・クイティのスーパーで買うものをリストにして自分を慰めます。ソーダ、ジュース、ミルクっぽい飲みもの、野菜、果物、パン、チーズ、ハム、ティムタム、オレオなどなど(笑)少し前向きになったところでマックスが追いつき、チョコレートをくれました。気分も満たされて歩き始めます。奥にテ・クイティの町、手前に牛の大移動と、牛待ちをしているマックスが見えます。

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一旦道路に出たところで、このまま道路を歩いてマチまで行くことにしました。6時頃、最初に見えたガソリンスタンドに迷わず入り、コーラとドーナツ2つをむしゃむしゃ。間もなくスーパーも見えました。5日ぶりの文明にわくわくします。ついさっき、小さな森の中で、ハイカカップル(名前わからず…)が慰めるようにお互いをハグしていました。聞くと、ずっと森の中にいたいのに、トレイルが何度もマチに出るので嫌気がさしているようです。私はむしろ1週間に1回くらいはスーパーで好きなものを食べたいし、宿の洗濯機で服を洗濯したいし、マチはオアシスです。里山っぽい中途半端な森やガタガタで歩きにくい放牧地の中のトレイルが、手つかずの大自然だったらなぁと思うことはありますが、まぁ、北島なので仕方がありません。山が多い南島に備えた、精神的&肉体的トレーニング期間だと思うことにしています。

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ほぼリスト通りに買い物をして、偶然スーパーで会った宿のオーナーに拾ってもらいました。2年前に福井からの中学生が1年間ホームステイしていたそうで、日本が好きそうです。牧場を経営していて、家の隣にハイカーのためのリビングやキャビン、テントサイト、トイレやシャワーの小屋があります。綺麗で広々していて、ゼロデーにうってつけです。久々のEdyに、他にもマーヤン&リース&アリスター&ハンター、マックス、計7人のTAハイカー。テント15ドル、キャビン20ドルです。

晩ごはんを食べて、リビングでおしゃべりし、11時に就寝。次のセクションは6日間ずっと森の中なので、明日は少し早いゼロデーとします!

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イカーフレンドリーな宿です。
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