7時過ぎに起床。
昨日の夜はいびきの大合唱で全然眠れませんでした。あと、ネズミの音が気になって。綺麗なハットだったので、開けっ放しのザックに食料を入れていたのですが、どこからかカサカサ音がするので目が覚めました。とりあえずザックの蓋をしめたのですが、それでもカサカサ……。ザックにネズミごと閉じ込めてしまったんじゃ意味ないなと思い、耳をすませるのですが、いびきがすごくてどこから音がしているのか分かりません。気になって眠れず、もう一度ザックから食料を一つ一つだして、寝袋の中で抱えて寝ることにしました。どの食料もかじられていなかったので、あのカサカサ音はなんだったんだろう。耳栓をしてなんとか朝まで眠りました。
紅茶とクスクスの朝ごはんをとり、8時半には出発です。
ハットの目の前はロトルア湖。
sabine 川沿いに、上流に向かって15kmをもくもくと歩きます。切り立った山に囲まれているせいか、10時ころになるまで太陽の光が入りませんでした。薄暗くても、川の水がこんなに綺麗。
整備されて歩きやすいトレイルですが、単調でつまらなく感じてしまいます。綺麗な森なのに、この心構えはなんなんだと自分でも思います。TAルートに戻るwest sabine hutまで何キロ、その後blue lake hutまで何キロ、その後ボイルビレッジまで何日か〜と数えることばかりで、ブルーレイク楽しみ!とか、ワイアウパス楽しみ!とかそんな感じでは全くないのです。南島は山ばかりで、1週間山の中、スーパーもない人里に出ては、また山の中、なんてのをしばらく繰り返します。北島であんなに自然を欲していたのに、いざずっと山の中となるとマチが恋しくなります。それも、セントアーナードみたいな山間の高い商店とロッジしかない人里じゃなくて、スーパーのある大きな街!この鈍った頭もリセットしたいです。
NZではあちこちでみるロクショウグサレキンですが、始めてキノコを発見。結構大きい。オオロクショウグサレキン?(笑)
キノコが思わぬサプライズになり目が覚めました。west sabine hut に2時頃到着。お昼ごはんの雑穀バーは食べたけど、さらにビビン麺を作ります。お昼休憩をしていたローカルに、ブルーレイクハットはこの時期満員だと思う、テントがあるならいいけど、ここに泊まっても明日十分ワイアウパスまで行けるわよ、と言われ、う〜ん、ほぼ誰もいないこのハットでのんびりしたい、と思いつつ、トレイルノートによると6-8時間かかるワイアウパスに、さらにブルーレイクハットまでの3時間を追加するのは私には無理そうです。1時間休憩して重い腰をあげ、blue lake hutに向けて出発しました。ポツポツ雨が振り始めました。川沿いをずーっと登っていきます。
土石流の被害があったのか、倒木やえぐれた川沿いの景色が痛々しいです。午前中のフラットなトレイルとは違い、7キロで標高は6-700mアップします。川は上流になり、切り立った山はせまり、どんどん景色が変わり、気温も低くなってきました。午前中たらたら歩いていたので、登るエネルギーがわいてきます!雨もふると、早足になってちょうどいいです(笑)
たくさんある雪崩注意ゾーン。4月から11月は雪崩注意期間らしいです。流れてきた石や岩でゴロゴロしています。
5時半くらいにブルーレイクハットに到着。ダメ元で中を覗いてみたら、2つベットが残っていました。ハットの外で荷物の整理をしていると、ハイカーがやってきました。hiと言いかけて、顔を見て瞬時に気づきました。あ〜!しおりさんたち!私より3週間くらいあとにTAを始めたので会えないだろうなと思っていたら、ものすごいスピードで歩いて近づいてきたので、いつか会えるだろうな、まだかな、まだかな、と待っていたのです(笑)ロバートリッジにのんびり寄り道してる間にスッと抜かれたら二度と会えないだろうなと思っていたので、こんなところで思わず会えて嬉しい!聞くと、私と同じくロバートリッジに寄り道していたそうです。今日はアンジェラス湖から降りてきてそのままここまでやってきたそうなので、私の2日分を1日で歩いているのです。明日の目的地も遠〜い(笑)会えるのは今日が最初で最後だったりして……(笑)
ハットはTAハイカーはあまりおらず、おじいちゃんおばあちゃんのグループがいます。日が暮れると小屋の中もどんどん寒くなってきました。キャンプしてるしおりさんたち、寒いだろうな……
明日はTAで二番目に標高の高いワイアウパスを通ります。さて、どれだけ時間がかかるでしょうか。登りはいいけど、下りは膝が痛くて時間がかかりそうです。
明日は頑張って7時半にはスタートしたいです。9時半に就寝。ネズミが出ませんように。食料は寝袋の中です。