歩くまりこの日記

NZを縦断する3000kmのロングトレイル、Te Araroaを歩きながら毎日をつづりました。

DAY#130 Fern burn hut to Wanaka (10)

7時に起床。
6時頃からヘッドライトをつけて身支度していたパーキンス一家は早々と出発していきました。何歳か聞いたことないけど、二人の女の子は小学校高学年くらいに見えます。上の子が先頭をガシガシ登って行くのが見えました。お父さんもお母さんも同じような体格で、お母さんのザックの大きいこと!

マーティンとロビンに、おかしな質問だけど、歩きたくないな〜って思うことある?と聞いてみました。あるに決まってるじゃない、雨の日、気温が低い日、道路歩き。最初はヒッチせずにぜんぶ歩いていたけど、今はヒッチもするよ、と。そして、残り300キロになったから、のんびり楽しむよりも、早く終わらせて、歩く以外のことがしたい!と。

歩きにきたのに、歩かなくて済むところは歩きたくない自分(マチ入りする日は特に!)に最近モヤモヤしているのですが、サラッと割り切った二人の捉え方が聞けて良かったです。

二人を見送って、音楽をかけながら小屋の掃除。Matatapu trackにある3つの山小屋はどれも2006年築で新しく、綺麗です。住みたいなぁ……コロナで帰国できなくなったら、マチに近い綺麗なハットを選んで冬を越そうと、冗談を言っていたミリア厶&イローナ。悪くないアイデアです(笑)ドラム缶風呂でも作ればパーフェクト。

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九時に出発。下っていくだけかと思いきや、川沿いにアップダウンを繰り返します。アロータウンから3日間かけて歩いてきたこのセクションで、明日ウルトラマラソンが開催され、700人くらいの選手が駆け抜けるのです。大きなザックをかかえたTAハイカーとどうすれ違えるのか心配です。それに、トレイルを塞ぐ倒木も。

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登山口に近づくと、関係者っぽい人や下見で走っている人がいました。道路まで砂利道を歩くと、12時。ちょうど車で出ようとしていた大会関係者にワナカまで乗せてもらうことにしました。

湖沿いに15キロトレイルが続いていますが、ワナカに夕方入りして宿がなかったら嫌だなと思って。ウルトラマラソンの他に、ワナカでカントリーフェアのようなイベントが行われていて、宿は満室、ホリデーパークのテントサイトでさえ泊まれなかったというSOBO(TAを南に向かって歩く人)に会っていたのです。

宿を確保してからまたヒッチして歩きに戻ってこようと思っていましたが、マチに着き、テントを張ってシャワーを浴びるとそんな気は無くなっていました(笑)

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ちょっと贅沢なアイスクリームを食べて、フィッシュ&チップスとペプシを持って湖岸の芝生へ。遠慮のかけらもない鴨が集まってきます。デカイ鴨がきたと思ったら、どこかの赤ちゃんでした。ペプシをガン見、ハイハイして突進しようとしています。甘いものだと分かっているのね(笑)お母さんも見守っているだけだし、しばらく赤ちゃんとニコニコ見つめ合っていました。

スーパーで牛乳やヨーグルト、サラダを買いホリデーパークに戻るとイローナがいました。チェコでもコロナが発生し、帰りのチケットがキャンセルされたそうです。

夜遅くに就寝。明日はクイーンズタウン(実際は7キロ手前のフランクトン)までバスで移動して歯医者に。フランクトンのスーパーでリサプライしてからヒッチハイクでトレイルヘッドに向かうつもりです。またしても湖の対岸まで80キロくらい迂回しなければなりません。

歯医者のためにスキップしたテカポ〜ワナカ間は、ブラフまで歩いたあと、ウェリントンに戻る際に寄り道して歩こうと思います。私のTAゴールはテカポになりそう(笑)